誰でもわかるフリーランスの始め方、必要な手続き、準備、仕事の受注方法を解説

近年、日本では働き方の多様化が進み、必ずしも企業に所属して定年を迎えるという勤務形態が、一般的ではなくなってきました。

仕事のスキルや経験を活かしてフリーランスとして独立し、企業に所属するよりも多くの収入を得ている人もいます。

しかし、フリーランスになるためにはどうしたら良いかわからないと、二の足を踏む人も多いのではないのでしょうか?

今回は、フリーランスを始めるにあたって必要な手続きや準備、仕事の受注方法などについて詳しく解説します。


 
 
 
 

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「フリーランス」という働き方

フリーランスとは一体どんな働き方なのでしょうか?

企業に所属して働くと、企業として出した儲けが社員や企業に再分配されます。

分配の仕方は経営者にほぼ決定権がありますから、場合によっては従業員の取り分が少ないこともあります。

しかし、病気やケガなどで働けなくなっても会社に守ってもらえるので、安心して働けるというメリットがあります。

 

フリーランスで働くと自分自身が経営者になるので、儲けは全て自分の懐に入ります。

しかし、仕事がなくなったり病気やけがで働けなくなったりすると、儲けはゼロになります。

自分を守るものは自分しかないため、とてもシビアな世界だと言えるでしょう。

 

もう一つ、フリーランスになるデメリットがあるとすれば、役所関係や経理の手続きを全て自分で行わなければならないということです。

例えば、確定申告は企業に所属していれば企業がやってくれましたが、フリーランスになると自分でやらなければなりません。

 

フリーランスになると、自分のやりたい仕事ができ、儲けも全て自分のものになりますが、その反面、リスクが大きい、諸手続きを自分でやる必要があるなどのデメリットもあることを理解しておきましょう。

 

 

フリーランスの仕事例

フリーランスになる人が多い職業とはどのようなものなのか、見てみましょう。

 

エンジニア

エンジニアはスキルと経験があれば、フリーランスになりやすい職業です。

ITシステムが必須な世の中である今、エンジニアの仕事はいくらでもあり人手不足です。

そのため、フリーランスになっても、成功する可能性が高いでしょう。

 

ライター

インターネットで何でも調べられる時代になり、ネットのコンテンツは次々と更新されています。

そのコンテンツを作成するのが、ネットのライターです。

しかし、名前が売れたり価値の高いコンテンツを書いたりするのでもない限り、ライターだけで食べていくのは難しいでしょう。

どちらかと言うと、サラリーマンの副業だったり、主婦がパートの代わりに手掛けたりする仕事であることが多いようです。

 

デザイナー・イラストレーター

デザイナーやイラストレーターのような技術やセンスが生かされる職業も、フリーランスに向いています。

何着かの服のデザイン、ホームページのイラスト作成など、仕事の単位がわかりやすく振り分けやすいということも、フリーランスに向いているでしょう。

 

翻訳

翻訳の仕事をしているフリーランスの人は、とても多いです。

パソコンとネットワーク環境さえあれば、自宅で仕事ができるという点もフリーランスに向いています。

語学力と経験、スキルがあれば、フリーで十分食べていけるでしょう。

 

講師

ピアノや英語の講師など、特定の分野のスキルがあれば講師として独立するのも良いでしょう。

また、習い事系の講師以外にも、ビジネスや経済系のサラリーマン向け講座を開催する講師もいます。

スキルや知識に自信がある場合は、副業から始めてみるというのも一つの方法かもしれません。

 

フリーランスの始め方【手続き】

フリーランスとして働くためには、いくつかの準備が必要です。

フリーランスを始めるにあたり必要な手続きについてご説明します。

 

開業届を提出する

まずは、税務署に開業届という申請を提出します。

申請は必須ではありませんが、確定申告時に青色申告を選ぶ際に必要になります。

事業開始から1か月以内に提出すべきとされています。

 

青色申告承認申請書を提出する

確定申告の際には、白色と青色の二種類の申告から選びます。

帳簿付けが簡単だが基礎控除しか受けられない白色申告にするか、帳簿付けが複雑だが特別控除が受けられる青色申告にするか選ぶ必要があります。

どちらを選ぶかは個人の自由ですが、青色申告の方が節税効果が高いです。対象年度の3月15日までに提出する必要があります。

 

厚生年金から国民年金に切り替える

企業の厚生年金に入っていた人は、国民年金に切り替える必要があります。

退職後14日以内に手続きしましょう。

居住地の役所に、年金手帳、身分証明書、印鑑、前職の勤務先と退職日を証明する書類を持参しましょう。

役所に行く前に、どのような書類が必要か電話で確認しておくと安心です。

 

会社の健康保険から国民健康保険に切り替える

会社を退職したのであれば、会社の健康保険から国民健康保険に切り替える必要があります。

これも、年金の切り替えと同時に行うことになります。

 

保険証が無くても良い、という考えはよくありません。

国民皆保険制度を採用している日本に居住する限り、なんらかの医療保険制度に加入しなければならないからです。

 

ちなみに、要件を満たせば、健康保険任意継続という制度を利用できます。

これは、前職の健康保険制度に2年間加入し続けることが出来るという仕組みです。

保険料などに違いがありますので、会社を辞める前によく調べて、比較検討なさってください。
 

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フリーランスの始め方【仕事環境の整備】

フリーランスを始めるにあたり、どのような環境づくりをすれば良いのかお話しします。

 

名刺を作成する

名刺があると、顧客や取引先からの信頼感が高まります。名刺作成会社に依頼して、作ってもらいましょう。

 

事業用の口座・メールアドレスを作成する

生活用や貯蓄用口座とは別に、仕事用の口座を用意しましょう。

確定申告の際に、帳簿付けが楽になります。

また、仕事用のメールアドレスも取得し、仕事とプライベートを分けるようにしましょう。

 

備品やインターネット環境を整備する

仕事でインターネット環境が必須なら、自宅や仕事場にネット環境を整えましょう。

また、切手や封筒、印鑑などの備品も必要ですので、揃えておきます。

 

各種雛形を準備する

伝票や請求書、納品書など、仕事でよく使う書類の雛形も用意しておきましょう。

 

会計ソフトを準備する

会計ソフトはあるととても便利です。

自作のエクセルの計算表でも良いですが、どうしても入力ミスや計算ミスが起こりがちです。

確定申告にも対応している会計ソフトを普段から使用しておけば、年度末の経理事務が楽になるでしょう。

 

フリーランスの始め方【仕事の受注】

フリーランスとして働いていく環境が整ったら、仕事を受注しなければなりません。

仕事の受注のための活動についてお話しします。

 

営業活動をする

仕事を得るためには、営業活動が必要です。

アポイントを取って客先に赴く、電話で仕事がもらえないか頼むなど、さまざまな営業活動方法があります。積極的に営業活動を行うことで、仕事を得るチャンスが増えるでしょう。

 

エージェントやクラウドソーシングサービスを利用する

自分の営業手腕のみで仕事を得るのが難しい場合は、多少手数料がかかりますがエージェントやクラウドソーシングサービスを使うのも良い方法です。

最初はこれらのサービスを利用して仕事を獲得し、次からの継続の依頼がある場合は直接取引をするという方法もあります。

 

人脈を広げる

前職での同僚や取引先、知人や友人から人脈を広げて仕事をもらうという方法も良いでしょう。

フリーランスで仕事をしていくためには、人脈は命綱です。

いろいろな集まりに参加して顔と名前を覚えてもらい、仕事につながる下地を作りましょう。
 

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まとめ

フリーランスとして働くと、仕事が順調に入れば儲けが増えるミィが、仕事が減ったり自分が病気やケガをしてしまったりすると収入がゼロになるというリスクもあるミィ。

フリーランスに向いているのは、エンジニアやデザイナー、講師など、スキルや知識が仕事に直結する職業だミィ。

フリーランスを始めるにあたり、開業届の提出や年金と健康保険の切り替えなどの諸手続きと、名刺やインターネット環境、備品などの準備を済ませなければならないミィ。

仕事を得るためには、積極的な営業活動やエージェントの利用、人脈を頼るなどの方法もあるミィ!

フリーランスとしてやっていくためには、さまざまな困難があるミィが、しっかりと準備し、積極的に営業活動を行うことで成功をつかむことができるはずだミィ!!