プログラミング言語「Go」とは?特徴や具体的な用途を解説

プログラマーとして活躍するためには、使えるプログラミング言語の幅を広げていくことも必要です。
新たなプログラミング言語を習得する際には、仕事に役立ち、将来性がある、汎用性が高い言語を選びたいものです。
今注目を浴びている言語に「Go」があります。「Go」は幅広い分野で活躍する汎用性が高い言語です。
ここでは、プログラミング言語の「Go」とは一体どんな言語なのか、どのようなシーンで活躍するのかをご紹介します。


 
 
 
 

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「Go」はGoogleが開発したプログラミング言語

 

「Go」とは、どのような言語なのかを詳しくご紹介します。

 

プログラミング言語「Go」とは

「Go」は2009年にGoogleによってリリースされた、オープンソースのプログラミング言語です。プログラミング言語としては比較的新しい言語と言えるでしょう。
リリース当初はLinuxとMacOSにしか対応していませんでしたが、2013年にはWindowsにも対応しました。現在は、Linux、MacOS X、Windows、Android、iOSと、主要なOSにはすべて対応しています。
「Go」は他の言語と比較すると文法がわかりやすく、言語仕様が小さいため、学習しやすい言語です。そのため、これからプログラミングを始めるプログラミング初心者でも、学習しやすい言語と言えるでしょう。

 

プログラミング言語「Go」の特徴

プログラミング言語「Go」の特徴について、詳しくご紹介していきます。
 

複雑なシステムの構築に最適

「Go」の構文は他言語と比較してもシンプルな文法なので、シンプルな構文の積み重ねで複雑なシステムを構築するのに適しています。例えば、繰り返し構文はfor文のみで、C言語などにあるようなfor文の派生形のwhile文などはなく、シンプルな記述になります。多くの開発者が関わる複雑なシステムではコード表現がばらつくことが多く、バグを生む原因になります。しかし、「Go」は記述が最小限なので、記述量は増えるもののコード表現のバラつきがおさえられます。そのため、複雑なシステム開発にも適しているのです。
 

並行・並列処理が可能

「Go」は並行処理、並列処理が言語レベルで備わっているため、実装が容易です。
並行・並列処理とは、CPUが複数の処理を同時に行う機能のことで、実装することで処理が効率良く行われ処理速度が向上します。例えば、パソコンでexcelでの文書作成やメディアプレーヤーでの音楽再生、インターネット検索などの処理を同時に行えるのは、並行・並列処理が行われているからです。
「Go」には、「goroutine」という軽量スレッドがあらかじめ実装されているため、並行・並列処理のコーディングが容易です。
 

高速コンパイル

「Go」はコンパイルが必要な言語ですが、コンパイルを高速に行うことが可能です。
コードをコンパイルすると中間言語が生成され、さらに仮想マシン上で機械語にコンパイルされることで、実行可能になります。一般的に、コンパイルはこのように2段階にわたって行われるため、非常に時間がかかりますし、メモリリソースを大きく消費します。
しかし、「Go」の場合は、仮想マシンを使わず、コードを直接機械語にコンパイルする仕組みになっています。そのため、コンパイル速度が速く、メモリリソースの消費もそこまで大きくありません。一般的には、時間やリソースを大きく消費するコンパイルですが、「Go」はコンパイルを手軽に実行できるのが魅力です。
そもそも、コンパイルが必要なことがデメリットだと考える人もいるかもしれませんが、コンパイルすることで構文のエラーチェックも可能です。しかも、「Go」のコンパイルは高速なので、使い勝手が良いと感じる人も多いのです。
 

標準パッケージの充実

「Go」は標準パッケージが非常に充実しています。そのため、外部パッケージを用意しなくても標準パッケージで十分開発が可能です。標準パッケージの一覧は、「Go」の公式ドキュメントで確認できます。

 

プログラミング言語「Go」でできること

プログラミング言語「Go」で実現できることは幅広く、プログラマーにとって習得すれば役立つ言語です。ここでは、「Go」で実現できることとは何なのかを、具体的に見ていきましょう。

Webサーバー構築

「Go」が最も活躍している領域が、Webサーバーアプリケーション構築と言われています。
もともと「Go」はGoogleが開発した言語なので、YouTubeをはじめとしたGoogleが提供するサービスのバックエンドアプリケーションの開発に採用されています。しかし、今や「Go」はGoogleの開発にとどまらず、多くの有名なWebサービスのサーバーサイドアプリケーション開発の現場で採用されています。今後も、多くのサーバーサイドアプリケーション開発の現場で活躍すると考えられています。

 

コマンドラインインターフェース(CLI)ツール作成

「Go」はコマンドライン上で動作するアプリケーション開発にも適しています。
「Go」はマルチプラットフォームに対応できるクロスコンパイル機能があるため、プラットフォームの違いによる依存関係を気にする必要がありません。ライブラリ呼び出しなどの依存関係による影響が少なく、アプリケーション単体で独立して動作するように設計されているため、コマンドラインアプリケーションとして配布しやすいのです。
一般的なコンパイル型言語では、ライブラリ呼び出しなどの依存関係があります。しかし、「Go」はこの依存関係によらず単体で動作する仕組みになっているのです。

 

アプリケーション開発

「Go」はコンパイル型言語のため、高速で高負荷な処理や計算を必要とするアプリケーション開発にも適しています。また、iOSやAndroidといった、スマホで動作するアプリケーション開発も可能です。それぞれのプラットフォーム向けのアプリケーション開発が可能で、実機で動作させることができます。また、ストアでの審査を通過させることで、アプリケーションを公開することも可能です。

 

プログラミング言語「Go」は今後さらに需要が高まっていく

 

今後も「Go」の需要はさらに高まっていくと考えられます。

「Go」を使うプログラマーの年収はどうなっているのでしょうか。「プログラミング言語別年収ランキング2018【求人検索エンジン「スタンバイ」調べ】」によると、各プログラミング言語が含まれる求人情報が提示する年収は、「Go」が最も高く600万円だったとしています。この調査結果は求人情報にある年収ですが、実際のプログラマーの年収も高いことが予想されます。
同調査によると、求人数の多さはRubyやC、Pythonには及びませんが、2千件以上となっています。
このように、「Go」の需要は今後もさらに高まっていくことが予想されます。

 

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まとめ

「Go」は2009年にGoogleによってリリースされた、オープンソースのプログラミング言語だミィ。シンプルで初心者も習得しやすい言語と言われているミィ。

「Go」には、次のような特徴がある、優れたプログラミング言語だミィ!
・複雑なシステムの構築に最適
・並行・並列処理が可能
・高速コンパイルが可能
・標準パッケージの充実

「Go」を活用することで、Webサーバー構築、コマンドラインインターフェースツールの作成、アプリケーション開発などができ、今後も需要が高まることが予想されるミィ。これから「Go」を扱えるプログラマーとして活躍したいなら、「Go」関連の入門本などの書籍を購入し、開発環境を整えて学習することをおすすめするミィ!