スタートアップにおすすめのシェアオフィスとオフィス選びのポイントを解説
独立して個人で事業を立ち上げるために必ず必要になってくるのが、オフィスです。
立地のよいオフィスを借りようとすると敷金礼金や維持費が高額になり、肝心の事業の負担になってしまう可能性があります。
しかし、安くて立地や見栄えが悪いオフィスを借りてしまうと、顧客や社員への印象が悪く、事業が上手くいかない要因になるかもしれません。
そこでおすすめなのが、シェアオフィスです。
ここでは、事業のスタートアップにおすすめしたい、シェアオフィスについて詳しくご紹介します。
目次
スタートアップにシェアオフィスをおすすめする理由
事業のスタートアップ時にシェアオフィスがおすすめである理由はいくつかあります。
コスト・リスクを大幅に削減できる
シェアオフィスを利用する最も大きなメリットは、コストの削減です。
スタートアップ時のコストを削減できれば、事業を進める際のリスクを軽減することにつながります。
それでは、賃貸オフィスとシェアオフィスの賃料を簡単に比較してみましょう。
賃料が10万円のオフィスを借りる場合、敷金・礼金が2ヶ月だとすると、最初の1ヶ月ですでに50万円程の費用がかかります。
さらに、仲介手数料、保証会社に支払う費用などもありますから、少なくとも80万円以上の初期投資が必要となります。
また、一般的に、賃貸オフィスで敷金・礼金が2ヶ月というのは少ない方で、3ヶ月以上が必要になるケースがほとんどです。
一方、賃料が10万円のシェアオフィスを利用する場合、敷金・礼金の代わりに入会金がかかるところが多いです。
入会金は、3万円から5万円とかなり安い値段設定のところが多く、一ヶ月分の賃料とあわせて初期投資で必要な費用は15万円ほどになります。
また、インターネット料金や光熱費、コピー機の使用料などもシェアオフィスの賃料に含まれるケースもありますが、これらの備品使用料が別料金だったとしても、賃貸オフィスよりもかなり割安だといえます。
好アクセスの立地にオフィスを構えやすい
シェアオフィスは、鉄道のターミナル駅近くなど好アクセスの立地にあることが多く、非常に便利です。
賃貸オフィスを好立地に構えようとした場合、非常に高い賃料がかかってしまうため、シェアオフィスは好立地にオフィスを構えても、お得に借りられるというメリットがあります。
他業種の人ともコミュニケーションがとれる
シェアオフィスには、他にもいくつかの企業が入居しています。
オフィス部分が企業ごとの専用スペースになっていて、カフェや休憩所などのスペースを共用する作りになっているシェアオフィスもあります。
そのため、同じシェアオフィスに入居している他企業の人とコミュニケーションをとることが可能です。
全く異なる業界の人とのコミュニケーションを広げていくチャンスもあるでしょう。
豊富な共有設備を使える
シェアオフィスには、さまざまな共有設備が用意されています。
例えば、机や椅子、コピー機、無線LAN設備など、オフィスに欠かせない設備は一通りそろっています。
電気代や水道代などの光熱費とプロバイダ料金なども、月の賃料にすべて含まれていることがほとんどです。
したがって、机や椅子などの備品を自分で用意する必要もなく、パソコンさえ持って行けばすぐに仕事を始めることも可能です。
スタートアップのオフィス選びで気をつけたいポイント
シェアオフィスを利用することで、個人事業のスタートアップ時にはさまざまなメリットを得られることがわかりました。
それでは、シェアオフィスを選ぶ際に気をつけるべきポイントとは何なのでしょうか。
オフィスを借りたことがないとなかなか気づけない重要なポイントがいくつかありますので、ここではシェアオフィス選びで気をつけたいポイントをご説明します。
求める設備はそろっているか
シェアオフィスには机や椅子、コピー機、無線LAN設備、カフェスペースなどがそろっているとお話ししました。
しかし、物件によっては必要な設備がそろっていない場合や、設備がそろっていたとしても使用料金が高い、無線LANの速度が求めるスペックではないなど、求めるレベルの設備がそろっていない可能性も少なくありません。
求める設備がそろっているか、必要なスペックを満たしているかなど、事前にしっかりと確認する必要があるでしょう。
遅い時間や土日も使用可能か
シェアオフィスを借りるうえで意外と盲点なのが、使用できる時間帯や曜日です。
一般的には24時間年中無休で利用可能ですが、そうではない場合もあります。
土日や深夜の時間帯に使えないと、働きたい時に働くことができません。
また、年末年始やGWなどビルメンテナンスやシステムメンテナンスが入り、使えないこともあります。
年末年始やGWに仕事をする場合は、シェアオフィスの稼働日を必ず確認しましょう。
セキュリティ対策は万全か
シェアオフィスを利用する際にデメリットとしてあげられるのが、セキュリティの問題です。
他の企業との共用スペースにうっかり置き忘れた書類や外部の人との不用意な会話などから情報が漏れた、共用の無線LANのセキュリティが甘くハッキングされた、などということが起こるかもしれません。
そのようなことが起こらないよう、入居前にセキュリティ対策をしっかりと確認してください。
開放的なデザインであるか
オフィスの外部とのつながりも重要なポイントです。
オフィスの窓やエントランスは開放的なデザインになっているでしょうか?
美容院ではないので外からオフィスの内部がすべて丸見えだと困りますが、ある程度開放的なデザインでないと、日の光が入らずオフィス内が暗くどんよりとした雰囲気になり、働いていても息苦しく感じてしまうかもしれません。
そのため、開放的な明るいデザインのオフィスを選ぶことをおすすめします。
シェアオフィスはリモートワーク採用企業にもおすすめできる
シェアオフィスは独立して個人事業を立ち上げる個人事業主にぴったりのオフィス形態ですが、リモートワークにも適しています。
例えば、営業担当のために企業が営業エリアにシェアオフィスを借りておけば、フットワークよく動けるようになります。
地方都市にシェアオフィスを借りて、社員が地方から都心へ赴任することなく働くことも可能です。
このように、個人事業主のスタートアップ以外にも、リモートワークのための簡易オフィスとしてシェアオフィスを活用する企業も増えています。
まとめ
この記事では、シェアオフィスが事業のスタートアップに非常に適していることをご説明したミィ。
シェアオフィスを利用すると、コストやリスクの削減、好アクセスな立地、他業種の人との交流、コピー機や無線LAN設備などの共有設備を使用できるなど、多くのメリットが得られるミィ!
これらのメリットは、これから事業を始める事業者にとってうれしいことばかりだミィ♪
ただし、シェアオフィスを選ぶ際には、求める設備や備品の有無、使用可能時間や曜日、セキュリティ対策、外部からの干渉の有無、開放的なデザインかどうかなどについて、しっかりと確認しておく必要があるミィ。
シェアオフィスは事業のスタートアップのみならず、リモートワークの利用にも適しているので、事業を効率良く進めるツールとして上手に活用していくことをおすすめするミィ。