エンジニア向け!選考に通りやすくなるスキルシートの書き方のコツ

SESの案件に参画することが多いITエンジニアのフリーランスの方であれば、スキルシートと呼ばれる職務経歴書を必ず作成したことがあるはずです。正社員時代に所属していた会社のテンプレートをそのまま使っている方も多いと思いますし、中にはインターネットで入手したテンプレートを使っている方もいらっしゃると思います。

テンプレートは簡単に手に入りますが、そもそもどういう風に書けば選考に通りやすくなるんだろう?なかなか打ち合わせまで至らないことが多いが何がネックになっているんだろう?と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、数多くのエンジニアのスキルシートを見てきたフリーランスエージェント会社の営業担当である筆者が選考に通りやすくなるスキルシートの書き方について解説します。

私が考える重要ポイントは以下の3つです。

・ キーワード(言語、フレームワーク、バージョン、ツール、開発内容等)をもれなく盛り込む
・ 経験年数や経験工程をわかりやすく書く
・ 業務経験は具体的に書く

早速見ていきましょう。

 
 
 
 

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そもそもスキルシートとは何か

 

たくさんの人が目を通す、スキルを確認するための資料です。

スキルシートはあなたの職務経歴をまとめたものであり、エンジニアのスキル確認、もっと言うと、プロジェクトで求められるスキル要求を満たしているかの確認のために使われます。

スキルシートはたくさんの人の目に入るものですし、書類選考だけではなく、エージェント登録、案件への応募、打ち合わせという案件獲得に必要な多くのステップで関わってきます。

打ち合わせ前では、あなたのスキルを判断する材料はスキルシートしかありません。どれだけ案件にマッチするスキルを持っている方でも、スキルシートがきちんと書けていなければ打ち合わせに至らず選考落ちしてしまうこともありえます。

スキルシートであなたのスキルを過不足なくアピールして、「うまくやってくれそうだ」という印象を担当者にきちんと伝えることができれば、選考に通る可能性がぐっと上がります。

 

スキルシートを見るのは誰か

 

応募者のスキルシートは、プロジェクトのマネージャーやリーダーはもちろんのこと、プロジェクトに直接携わらない人もたくさん見ます。例えば、顧客の購買担当者や営業担当者、また、忘れがちですが、登録しているエージェント会社の営業担当者もスキルシートを見ます。

どれだけマッチ度が高いスキルを保有している方でも、プロジェクトに関わらない人の目を通過しないと、打ち合わせには至りません。まずは、こういった第三者のチェックをクリアすることを意識するのが大事です。

以上の観点を踏まえて、私が思う、スキルシートの書き方のコツを解説していきます。

 

キーワード(言語、フレームワーク、バージョン、ツール、開発内容等)をもれなく盛り込む

 

私もそうですが、まず案件の募集要項のスキル要件にかかれているキーワードが経歴書にあるかを確認します。エージェント担当者だけではなく、顧客の営業担当者や購買担当者等も、まずはスキル要件のキーワードがあるかどうかを確認する という方が多いです。

Javaの開発案件であれば、最低限Javaのキーワードはチェックします。

また、案件の募集要項に挙げられるスキル要件は言語だけではありません。フレームワークや、バージョン、ツール、インフラ環境、OS、DB、開発内容等、様々です。言語だけではなく、使用したことがあるフレームワークやツール等の情報も盛り込むと良いです。

例)

フレームワーク Spring、Play、Struts等
バージョン Java8等
ツール バージョン管理ツール、自動テストツール、ORマッパー等
OS Windows、Linux等
DB Oracle、MySQL等
インフラ環境 AWS、Azure等
開発内容 バッチ処理、API開発等

例えば、AWS環境での開発経験 という要件があった場合、私であればまず候補となりそうな方のスキルシートを見てAWSの単語が記載されているか確認していきます。

フレームワークやツール、環境のような細かい情報も書かないといけないの?と思われる方もいるかもしれません。

もちろん、実際に顧客に提案を進める際は、スキル要件について利用経験があるか質問があると思います。経歴書に書いていなくても、そのときに経験があることがわかればそれで話が進むので問題ありません。

ただし、スキルシートにきちんと情報を書いておけば、担当者から紹介してもらえる案件が増えますよね。担当者が抱えているエンジニアが多いと、スキルシートを見て合致する人を探し、キーワードが入っていれば、要件を満たしていそうだからこの人に紹介してみようと案件情報を紹介することがあります。

そんなときは、スキルシートに記載していないがために、紹介対象から漏れ、案件を取りこぼすことになりかねません。紹介してもらえる案件の幅を広げるためにも経験したことがあるものは記載する方がよいです。

また、もともと案件募集のスキル要件に記載がないものでも、経験者が少ない特殊スキルはプロジェクトのマネージャーやリーダーなどの決裁者に刺さるケースがあります。
例)スクラム開発やオフショアのドキュメントレビュー経験等

スキルシートに色々書くと、現場からあの人はこれもできる、あれもできると思われ、仕事が増えてしまうのが嫌だから、経験の浅いものは書かないようにしているという人もいます。そのスタイルでもいいとは思いますが、選考に通る可能性を上げるという観点では、そこそこ経験のあるものは積極的に記載していった方がいいかなと思います。

プログラム言語以外の要素もきちんと盛り込まれているスキルシートはそれほど多くなく、かなりざっくりしたスキルシートを使っている方も多いです。逆に言うと、きちんと書いている方はそれだけで丁寧な印象を与えることができ、差別化できます。

 

経験年数や経験工程をわかりやすく書く

案件の募集要項で、スキル要件として年数が挙げられることがあります。また、年数の要求がなくても、この案件であればJavaの開発経験5年以上は必要だとか、経験年数を基準として、レベル感を判断する方も多いです。

言語だけでなく、工程や業務内容についても同様です。

各案件の開始日終了日だけでなく、参画期間もあわせて記載されていると、年数の把握をしやすいですね。さらに、言語やツール、フレームワーク等を一覧化して表にまとめて、スキル要素ごとの年数を表形式で記載するのもおすすめです。

言語やツール、フレームワーク等の一覧化

キーワードの話と同じで、経験年数についても担当者から質問されて回答するということでもいいのですが、はじめからスキルシートに書いておくと紹介案件の取りこぼしもすくなくなると思います。

工程ごとの経験を、例えば、詳細設計~テスト、詳細設計~実装等と案件ごとにテキストでずらずらと記載する方もいますが、工程の列を用意してそこに○をつけるようにする方が見やすいですし、年数を確認するときにもカウントしやすくて便利です。

 

業務経験は詳細かつわかりやすく書く

実際にプロジェクトに関わっている人は、自分たちのプロジェクトを成功させることが最優先であり、戦力となって活躍してくれるエンジニアを探しています。プロジェクトリーダーやマネージャーは、応募してきたエンジニアがどのような経験をしてきたか、今のプロジェクトと近い経験はあるかを重点的に確認します。

「Javaで開発をしました」だけでは、実際にどのようなことをやってきたのかイメージが湧きません。これまでどのような業務に携わってきたのかが伝わるような書き方をすることが大事です。

具体的には、読み手がイメージしやすいよう、できるだけ詳細に書くのをおすすめします。
おすすめは、いくつかの観点を抜き出し、箇条書きで記載することです。ダラダラと書いてしまうと読みづらくなってしまうので、箇条書き等を活用して、詳細だけど読みやすくわかりやすい、そんな文章を心がけてください。

例)Javaで開発をした
→・フレームワークは〇〇を利用し、ECサイトのレコメンド機能の新規機能開発を担当
 ・仕様書作成~製造、テストを実施
 ・外部システムとの連携(△△を利用)に伴う補修が多く発生した。
 ・チームリーダーとして、エンドユーザーとコミュニケーションを取り、リリースまで対応。

経歴書の書き方例

 

その他のポイント

以上、選考に通りやすくするためのスキルシートのブラッシュアップの観点を解説してきました。
最後に、その他気をつけるとよいポイントをいくつかご紹介します。

 

経歴は新しいものから順に記載する

どこの業界でもそうかと思いますが、新しい経歴を優先して見られます。確認しやすいように、経歴は新しいものから古いものになる順番で記載しましょう。

短期プロジェクトには理由を添える

 経歴に短期プロジェクトが多いと、この人はすぐやめてしまうのでは、能力がなくて顧客から途中で契約を切られてきたのでは、という評価をされてしまうことがあります。
 短期プロジェクトが多い方は、スキルシート上に上記の懸念を払拭できるような理由を記載しておくのがいいです。例えば、もともと短期と決まっていたプロジェクトだったとか、プロジェクトの進捗がよく想定よりも早く終了した、プロジェクトは違うが、同一企業の別案件である 等

自己PRを記載する

自己PRの記載がないスキルシートも多いですが、確認する側にとっては、自己PR等が記載されていると、その人がどういうエンジニアなのかのイメージが湧きやすいです。あなた自身がどんな人なのかが伝わるよう簡潔にまとめて記載するようにしてみてください。

 

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まとめ


選考に通りやすくなるスキルシートの書き方がわかったミィか?キーワードをもれなく盛り込むことや、経験年数や工程を分かりやすく書くことがポイントだミィ。
打ち合わせに至らず選考落ちをしてしまうことが多い方はこの記事で紹介したポイントを意識してみると良いミィ!